ソフトウェアエンジニアの中でマイノリティとして楽しく生きています

最近もやもやしたことをちょっと言語化してみようと思っただけで、特に内容はない、ただの日記です。

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きっかけ

先日 #わたしがエンジニアになった理由 というハッシュタグをみていたのですが、私は自分がなぜエンジニアになったのかわからないなと思いまして。

理系を選択した理由や、大学で工学部を選んだ理由はありますが、エンジニアになろう!と思ってなったわけではないなあと。

そこで気付いたのですが、情報系・工学系の大学に進学した人ってなんか自然とエンジニアの道進んでるんじゃないかな?と。

で、そもそも情報系や工学系に進学する女性って少ないからあまり自分の境遇と似た人あわないよなーと考えていたわけです。

この時点では私は「自分と似たキャリアの人が少ないのは、私がなにかおかしくて、どうしてだか人と違うからだ(ネガティブな意味で)」と思っていました。

けれど色々調べていくうちに「大学に行きたくてもいかせてもらえなかった人」「自分の進学を自由に決めさせてもらえなかった人」が結構いるわけではないかという仮説に至るわけです。

そしてそれは女性の方が傾向として多そうだ、と。

speakerdeck.com

このスライドをみていると仮説は数字的にみてある程度正しいのかもしれないな、なんてぼんやり。

そうすると私は大学進学できたこと、好きな学部に進めたことは私がなんかおかしいとかではなく、境遇として恵まれていたのが一つあるのだなということがわかります

恵まれていることには気付きにくい

恵まれていたのか...という衝撃もありつつ、なんで自分が恵まれていることにこれまで気づかなかったのか。

そういや私そもそも自分が工学部であること、理系であることがコンプレックスで、人には隠していたことを思い出しました。

大学一年で入学したらクラスメートの男性に「俺男子校だったけど中途半端に女がいるほうがめんどくさいわ〜〜」と面と向かって言われたり。

ああ、マイノリティであることは人に迷惑をかけて申し訳ないことなんだ、と思うわけです。

この申し訳なさは私だけの話ではなくて、例えば研究室の合宿とか、あるいは教授と2人きりで部屋にいる時とか、「相手に気を使わせてしまって申し訳ないよね」みたいな話を同級生の女友達と話してたり。

友達1人が授業にこなくなっただけで、その日1日男に囲まれて終わる生活とか。結構辛いな〜みたいなことはあった。

そのたびにあの天の川(大学の文系棟と理系棟の間を流れる川)の向こうできゃっきゃ楽しそうにしている人々をみて、私はあっち側にはいけないんだなって思ったり。

あと最近こそエンジニアがかっこいいみたいな風潮が一部であるけれど、大学はまず新歓で「工学部です」っていうと男女問わず「心のシャッター閉店ガラガラ!」みたいな顔されたり。

同じ学部の友達と合コンに行って友達全員別の学部名乗ったこともありました。もちろんバレるわけですが...

まあそんなあれこれあったから、あんまり人には言いたくないなと思ったりしていました。

今考えるとすごい不健全ですよね。というか、差別?されていたのかな?

なんでもかんでも差別っていうのはよくないと思う一方で、それが個人の問題ではなくて、差別なんだって認識することは時として大事だなって最近思いました。

だってそれが差別だって認識していなかった私は、全部私の選択や私個人が悪かったのかな、申し訳ないな、て思っていたわけですから。

(途中から図太くなって「ほんますんません!」くらいになっていったけど...)

マイノリティであることは迷惑じゃない!!!!申し訳なくない!!!!学部で相手を判断する人はほっとけ!!!!TO 昔の自分。

なんか大学生活ネガティブっぽく書いちゃったけれど、

私の所属気にせず接してくれて今もつきあいある友人はたくさんいるし(当時からかっこいいと言ってくれていた人もいる)、

何より学部の同級生めっちゃ仲良くて楽しかった。思い出が尽きないくらい。(SAKESAKE)

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女性が増えたらいいなと思っていたけど、困らなくなった話

大学はそんな感じで工学部であることを恥じながら生きていて、社会人になってもそれはあまり変わらなくて。

私前職にいたころは女性がほとんど周りにいなくて相談できなくて困るから、転職したら女性がそれなりにいる職場がいいと思っていたんですよね。

けど転職したら前職で「女性がいたらよかったのに」と相談しなければならないことの多くがそもそも発生しなくなったので、困らなくなりました。

今はこうして出身を堂々と言えるようにもなりました。いや〜よかったよかった。

て、私が困らなくなったらいいって話じゃないんですよね。

私は今幸運にもマイノリティだからと言って困ることってそれほどないのですが、それが全ての人に訪れるとは限らない。

そもそも私は寝て起きれば大体悩みがどうでもよくなっているタイプなだけで、気兼ねなく同性に話を聞いてほしいという人もたくさんいるかもしれない。

あとキャリアにしたって、子供ができたという話であればそれこそ同性の同じ境遇の人でなければ打ち明けられない話も多くあるだろう。

私1人の悩みが解決したって嬉しいのは私1人だ。

じゃあどうするか

キャリア的には恵まれてたってことがわかったし、今幸運な職場にいるし、仕事楽しいし!なんか自分が困らなくなってしまうと何をどうすればいいのかわからなくなりますね。

けど自分1人が楽しいとかじゃなくて、みんなもっと楽しくなってほしい。

ソフトウェアエンジニア興味ない人はそれでもいいけれど、なりたいなとか困ってるなとか、辛くてやめちゃいたいなとか、そういう人がいたら助けになりたい。

しかしここがなんの結論もでないというか、この手の話を考えると最終的に「めっちゃ仕事がんばるしかないな」で終わっちゃうんですよね〜〜〜〜。

仕事頑張って、女性でソフトウェアエンジニアでここまでいけるぜ、楽しめるぜ、YEAHみたいな姿勢みせるしかないかなと。

そしたらソフトウェアエンジニアの女性が増えてマイノリティじゃなくなるなんてことにならないかなあ...

あとたまにこうやってブログ書いて、私こんな感じで生きてるけどみんなどう?元気?大丈夫?みたいな気持ちを発信したり。

はい!結論無し!おら、さけ、のむ!

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