「つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門」が発売になりました

宣伝宣伝〜!!!私が書いた書籍「つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門」が発売になりました〜〜〜!!!チリンチリン〜〜〜!!! 前回、本書を執筆するに至った経緯などについて書いたため、今回は純粋に宣伝ブログになります。

blux.hatenablog.com

本のリンク

https://www.amazon.co.jp/dp/4798183962

つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門の概要

目次は以下の通りです。

Part 1:つくってみようKubernetes

Chapter 1 Dockerコンテナをつくってみる

Chapter 2 Kubernetesクラスタをつくってみる

Chapter 3 全体像の説明

Chapter 4 アプリケーションをKubernetesクラスタ上につくる

Part 2:アプリケーションを壊して学ぶKubernetes

Chapter 5 トラブルシューティングガイドとkubectlコマンドの使い方

Chapter 6 Kubernetes リソースをつくって壊そう

Chapter 7 安全なステートレス・アプリケーションをつくるために

Chapter 8 総復習:アプリケーションを直そう

Part 3:壊れても動くKubernetes

Chapter 9 Kubernetesの仕組み、アーキテクチャーを理解しよう

Chapter 10 Kubernetesの開発ワークフローを理解しよう

Chapter 11 オブザーバビリティとモニタリングに触れてみよう

Chapter 12 この先の歩み方

とにかく手を動かして欲しい!ということで、なるべく手を動かす→解説といった流れの書籍になっています。

また、手を動かすパートでは「アプリケーションが動かなくなる(疎通できなくなる」という体験をしてもらうのもポイントです。

動かない→直し方を学ぶ、という流れを体験していただくことで、Kubernetesを理解してもらいたいと考えています。

つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門のターゲット

犬と写真を撮り書籍の好感度アップ!

Dockerは少しわかるけれど、Kubernetesは何もわからないという方に向けて

この書籍のターゲットは「Dockerは少しわかるけれど、Kubernetesは何もわからない」という方に向けています。

↓の漫画に描いたように、私は「最初になにかはじめようとすると絶対に書いてある通りにうまくいかない」という性質?の持ち主なので、今まで新しく何かをはじめるときにとても苦労していました。

とくに自分がKubernetesを触り始めたときに、プログラミング言語よりもはるかにものの考え方や「動いたけれど何が動いているのかさっぱりわからない(応用が効かない)」という感覚になったのを今でも覚えています。

公式ドキュメントに書いてあるチュートリアルを一通りやって、アプリケーションをローカルで立ち上げるところは簡単にできた。けれど実際に現場で障害が起きたら何も手出しができないということがありました。

私はもともと新人時代はソフトウェア開発者であったため、インフラ周りの知識があまりないということも理由の一つだと思います。

そんなかつての自分のような方にむけて執筆しました。

また、かつての自分の経験だけではなく、SREとして働いてきたことも本書では活かされていると思います。

私がこれまでSREとして働いてきた現場では、かつての私のように「インフラ周りの知識があまりない」という方でもKubernetesを扱わなければならないという方を多く見かけました。

そういった方々から日々問い合わせを受けたり、一緒に問題を解決していく中で、「開発者の方々にとってはKubernetesをより深く知ることよりも、まず目の前の問題を解決するための知識が必要とされているのではないか」と考えた次第です。

目でものを理解する方に向けて

私は昔から何かを理解する時に目で理解することが多いです。逆にいうと、文字が多く記載されている説明書だけで理解するのは苦手だったりします。

実はこれは「視覚優位」というらしいですね。ここ数年で私が知って驚いたことの一つでもあります。

この言葉を知るまでは、「文章を読んで理解できている人が多くいるのに、自分はできないので劣っている」と思っていました。何かを理解する時に、文字に書かれている内容をわざわざ自分で絵を描いて絵で見ないと理解が進まないことがよくあります。

文字で書かれていることをわざわざ絵に描き起こして理解する、だなんてめちゃくちゃ時間がかかります。会社の同僚はパッとドキュメントを見てパッと理解していくのを何度もみました。

私なんて...と、長らく思っていたものです。

けれど「視覚優位の人がほかにもいる」ということは、私がこれまで理解するまでに描いてきたようなイラストが役にたつ!!

みんな!!!!!めっちゃイラスト描いたから!!!!!!!

というのが本書の特徴の一つでもあります。

文章・私!イラスト・私!漫画・私!!!!!!!!!

漫画はとにかくいつものテンションで、を心がけました。Kubernetes大変だよね!わかる!でも楽しいよ!!!!!の気持ちが伝わればと思います。

つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門の推しポイント

かわいい

も〜〜〜〜〜〜表紙かわいくないですか???

表紙

そして本文のフォントや字間、飾り、全部かわいい!!

初心者向けにやわらかく手に取りやすい書籍をめざしたのでこのかわいさはかなりの推しポイントです。

Google Docsで書いていた文字がこんなかわいくなるとはデザイナーさんってマジですごい。

内容の正確さ

今回五十嵐綾(@Ladicle)さんに監修に入ってもらいました。彼女はKubernetesの書籍執筆の経験もあり、さらに先日のKubeCon(Kubernetesの海外カンファレンス)で登壇する経験を持ちます。

今回五十嵐さんには最初の最初から関わってもらっています。

私の方で誤った理解をしている部分であったり、表現が曖昧、誤解を招く、など五十嵐さんには的確かつやわらかに指摘いただきました。

指摘いただいたコメントの総数を数えるととんでもないことになりくらい何度も何度も見ていただき、監修ってめっちゃ大変じゃんごめんなさいありがとうの気持ちでいっぱいです。

また、レビュー頂いた青山真也さま、武内覚さま、松坂さま、野村浩司さまという錚々たる面々のおかげで、本書の質は初心者向けとはいえ一級品であると自負しています。

初心者の皆様が正しい内容を理解できるように全力を努めたというのが推しポイントの一つです。

物理本の良さ

ここからは物理本の良さについて語らせてください。これは決して「物理本を買って!」というものではありません。単に物理本を手に取ったらすばらしくできがよかったので物理本大好きっ子として語っているだけです。

表紙はツヤッとしています

まずは表紙!実は黄色は日焼けしやすいので物理本のカバー色としては避けられやすいと聞きました。しかし今回思い切って黄色に!!ということで、日焼けしづらいインクを使っているらしいです。ほえー(全部おまかせした

左が本書、右は別の書籍

そしてなんといっても本の薄さ、軽さ!本書はなんと368ページという初心者向けにしてはかなりページ数があるのですが、そのページ数を感じさせない本の薄さ!!

見てください!右側の書籍は356ページあるのですが、この違い!!

この薄くて滑らかな紙よ〜〜〜...高かったんだろうな...

ここら辺は全て編集の方にお任せしていた部分だったので、実際に自分で手に取って「おおお!!!!」となりました。

余談:舟を編むという小説を読むと紙のこだわりについて「おおお」となれるのでおすすめです

そしてカバーを外すと...?

おわりに

改めて色々書いてみたのですが、この書籍は関わってくれたみなさんが「いいものにしたい!!」という思いが詰まっているんだなあと実感しました。

本を書いたのは私ですが、この本がこの完成系を迎えられたのはたくさんの関係者によるプロの仕事のおかげだなと思います。

はじめての商業誌はとても長く大変な道のりでしたが、こうして1冊の書籍に色々な人が関わっていることを体験することができてよかったです。物理本めっちゃLoveになりました。

このあと書店巡りがまっているのでめっちゃ楽しみです!!!!本屋もめっちゃLOVE!!!なので!!!!ほんと!!!!本屋に!!!!本を!!!!!置いてもらえている!!!!!感動!!!!!1LOVE!!!!!愛!!!!!

また、5月の技術書典16に出る予定なので、本を持ってきていただいた方にはサイン書きます!!!!みなさんおあいしましょう!!!! (※本書の販売は行いません)

技術書典16 オフライン開催

〈会期〉2024年5月26日(日)

〈会場〉池袋サンシャインシティ 展示ホールD(文化会館ビル2F)

最後にもういっかいぺたり!!

https://www.amazon.co.jp/dp/4798183962

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